預金保険制度の問題は?
預金保険制度によって、預金者が、金融機関の信用度をチェックするインセンティブを失い、利回りのみに注目して預金を預入れるおそれがあります。
また、一方では保険料率が各金融機関の健全性格差を反映せず一定のため、金融機関の健全経営への努力を弱め、ハイリスク・ハイリターンの運用により預金者の高利回りの要求に応えるという戦略をとる可能性もあります。
つまり、モラルハザードの問題を伴うということです。
ちなみに、米国ではこれがS&L(貯蓄貸付組合)の経営危機の一因ともいわれています。 |