貸金業規制法の43条問題とは?
利息制限法金利を超え出資法上限以下の金利というのは、利息制限法によって「任意の支払いの場合は有効」となっています。
しかしながら、この「任意性」についての明確な判断基準はなく、裁判において事件ごとに解釈されていました。
このため、1983年11月に施行された貸金業規制法43条において、法の定める書面の交付などを行なっている場合は任意の支払いとして有効である、として解釈の安定化を図っています。
過払い請求訴訟が増加した理由は?
過払い請求訴訟が増加した原因としては、ATMの普及に伴う包括契約の一般化など、規正法施行時には予定していなかった営業方法が浸透したため、「法の定める書面」の交付が現実的に無理になるといった問題が生じ、43条の適用を受けにくくなったためといわれています。 |